しめ鯖日記

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本レビュー: 「思わず買ってしまう」心のスイッチを見つけるための インサイト実践トレーニング

アプリの企画力アップの為に読んでみました。

「思わず買ってしまう」心のスイッチを見つけるための インサイト実践トレーニング

「思わず買ってしまう」心のスイッチを見つけるための インサイト実践トレーニング

本の概要

この本はインサイトを見つけてそれを商品化する手助けをしてくれる本です。
インサイトは本で「ものを買ったり行動を起こしたりする心のホットボタン」と紹介されています、「潜在ニーズ」に近いものかと思っています。
本は2章に分かれていて、1章がインサイト発見から商品化の流れを助けるツールの紹介、2章は実例を元に1章の内容を反復するようなものになります。

本で紹介されている様々なツール

本の中ではインサイト発見や商品化の為の具体的なツールや事例が多く掲載されていて、自分でも試して行こうと思いました。 特に面白かったツールはインサイトを見つける為の「○○の惑星に行ってみよう」です。
これは「もし全員が○○する星があったらどんなところか」「逆にもし全員が○○しない星があったらどんなところか」と言った事を考えて、皆で議論するというツールです。
例えば男性が料理についてどう思っているかの意識を調べたい時、皆で「男性が皆料理する星があるとしたらどんなところか」「男性が皆料理する星があるとしたらどんなところか」を話し合う事で、皆が男性が料理する事に対してどう思っているかを知る事ができます。

他にも「もしこの商品が擬人化したら」「もしこの会社がパーティーを開くとしたらどんなパーティーか」など面白いツールが多くありました。

製作者の独りよがり

本の中で1番勉強になったのは「その商品はユーザーニーズに合っているか検討する」事について書かれた部分です。
良くない事例として商品から企画を考える事が挙げられていました、具体的には「既存の商品をこうしたらユーザーに人気が出るのでは?」という考え方です。

自分もアプリ開発の時に、「機能名をオシャレにしたら利用者が増えるのでは?」「こういう機能があったらユーザーが使うのでは?」といった考え方をしていたので、はっとさせられました。
たしかにこうやって作った機能はユーザーに全然求められてなかったりするので、しっかりユーザーのニーズを考えてサービス運営していく事が大切だと再認識しました。

「思わず買ってしまう」心のスイッチを見つけるための インサイト実践トレーニング

「思わず買ってしまう」心のスイッチを見つけるための インサイト実践トレーニング

まとめ

この本では「ユーザーのニーズを捉えてそれに合う商品を提供する」という事について深く考えさせられました。
「ユーザーのニーズを捉えてそれに合う商品を提供する」は商売の為の基本的な事です。
しかし何かを作っているとついついユーザーに求められてないものを作りがちです。
今も色々なアプリを作っていますが、今一度ユーザーのニーズに合っているかを見直してみようと思いました。