VoiceOverについて調べてまとめてみました。
VoiceOver(ボイスオーバー)とは
VoiceOverとはiPhoneの視覚障害者の方向けの機能です。
画面を音声で読み上げることで画面が見えなくてもiPhoneを使うことができます。
VoiceOverをONにするとタップしたボタンやCellを読み上げてくれるようになります。
読み上げ中のオブジェクトは上画像のように黒く選択します。
VoiceOverの使い方
VoiceOverはiPhoneの設定アプリ → 一般 → アクセシビリティ → VoiceOverでONにすることができます。
ONにすると下のようにタップやスワイプといったジェスチャーの役目が大幅に変わります。
- ボタンやCellをタップすると音声読み上げをする
- 今までのシングルタップを実現したい時はボタンを2回タップ
- スクロールしたい時は3本指でスクロール
- 2本指でスクロールすると読み上げ可能なボタンやCellを順番に読み上げる
アプリのVoiceOver対応方法
VoiceOverですが、ボタンやラベルはデフォルトで読み上げ対象になっています。
上画像のようにラベル・ボタン・Viewだけを配置したアプリを作ったところ、ラベルとボタンはタップすると読み上げてくれるようになっていました。
import UIKit class ViewController: UIViewController { @IBOutlet weak var myView: UIView! override func viewDidLoad() { super.viewDidLoad() myView.isAccessibilityElement = true myView.accessibilityLabel = "My view" } }
UIViewも読み上げ対象にしたい場合はisAccessibilityElement
をtrueにします。
読み上げ内容はaccessibilityLabel
で設定をします。
import UIKit class ViewController: UIViewController { @IBOutlet weak var myButton: UIButton! override func viewDidLoad() { super.viewDidLoad() myButton.isAccessibilityElement = false } }
逆に読み上げたくない場合はisAccessibilityElement
をfalseにします。
iPhoneシミュレータでVoiceOverの検証をする方法
iPhoneシミュレータではVoiceOverをONにすることができません。
代わりにAccessibility Inspector
というツールを使います。
Accessibility Inspector
はXcodeのメニューバーのXcode → Open Developer Toolから開きます。
シミュレータの画面をタップすることで、読み上げテキストの内容などを確認することができます。